COMMENT

(住宅誌インタビューより)

内と外を心地よく繋ぐ、南面の大窓がシンボリックなSさん宅。自然豊かなご主人の実家敷地内に建てた木組みの家は、S家の歴史を紡いできた納屋の梁や、桐の箪笥なども空間に溶け込んだ「時を刻む家」。

仙台市内でアパート暮らしだったSさんご家族。3人目の子どもを授かったことも後押しし、家づくりを決意。「無垢の家と言えば」と、知人や同僚にも勧められ、出会ったのが「建築工房零」。「これは凄い家になるぞ」。設計プランを見て、胸が高鳴ったという。

1階はLDKと吹抜け、ウッドデッキが一体になった空間。玄関からリビングへと続く通り土間、天候に左右されず洗濯物が干せる2階インナーバルコニー。いずれも外と内の境界があいまいな、大らかさが溢れている。「たくさん人が集まる家にしたかった」というご主人の希望通り、この日は近所の子ども達が遊びに来て、内に外にと元気に走り回っていた。

家族団らんの間であるLDKを広く取るため、浴室、洗面は2階に配した。浴室の窓からはバルコニー越しに満点の星空が愉しめ、ご主人は「冬に湯船に浸りながら、お酒を飲むのが待ち遠しい」と。奥様は「いずれ娘と一緒に台所に立つのが夢」と笑顔を見せた。

DATA

敷地面積:97.85坪(324.12㎡)/ 延床面積:34.00坪(112.61㎡)/ 構  造:手刻みによる木組み / 設  計:小野幸助一級建築士 / 所  在:黒川郡大和町

PHOTO DATA