
最近読んだ本

こんにちは。ワダアキコです。
今朝は冷え込みましたね。
冷たく澄み切った空気のおかげか、
雪をまとい朝日を浴びた泉ヶ岳がいつもよりくっきりとしていて、
山オンナとしては、泉ヶ岳に呼ばれている気分になりました。
とは言うものの、実は冬山に挑戦したことは、まだありません(汗)
さて、そんな山オンナが
年末年始休暇の間に読んだ本を
ご紹介しますね。
北村薫 著 「八月の六日間」
わたしと同年代の働く女性が主人公の小説です。
仕事は充実しているものの公私ともに心を擦り減らす日々の中で、
出会った山歩きの魅力に心が救われていき…。
というストーリーで、思わず感情移入してしまいました。
槍ヶ岳や常念岳などいつかは挑戦してみたい北アルプスの山々の情景が、
魅力たっぷりに描写されていました。
ちなみに著者の北村薫さんは登山をしたことがなく、
取材のみでこの本を書かれたというから、驚きです。
服部文祥 著 「増補 サバイバル! 人はズルなしで生きられるのか」
こちらは、サバイバル登山家によるノンフィクションです。
服部さんの登山スタイルは、
食料や装備をできる限り持たずに自然の中で調達し、
整備された登山道は通らずに沢をたどって山頂に至る、
というものです。
持参する食料は米と調味料だけで、沢で釣った魚や山で採った山菜を調理して食べる。
携帯も無線もラジオもコンパスすらも持たず、地図一枚を頼りに沢を登る。
避難小屋や山小屋を利用するなんてもってのほか、タープを張って焚火を熾して一夜を明かす。
あまりにも激しすぎてシロウトにはとても真似できないな、と思いましたが…。
極限まで無駄をそぎ落とし、必要最低限の装備で山へ挑むさま、
文明の力を追い求めるのではなしに、
自らの生の力を信じて山を渓谷を越えていくさまは、
零の家に通じるものがあるように感じました。
先日の小野のブログにもありましたが、便利さラクさよりも、
自分の手を動かして自分の暮らす場をつくる余地がたっぷりあるところ、
零の家の魅力のひとつだと思います。
当社社長、小野のブログも、ぜひ見てみてくださいね。