ZERO STAFF BLOG

2019.01.21家づくり暮らし

やさしさの基準

樋口 幸太郎

こんにちは、零の暮らし案内人@ヒグチです。

零では積極的に"働き方改革"を進めています。
今月もやりましたよ。

2019初ノー残業デー!

今回はその取り組みにより私自身におこった小さいけど意味のある変化をエピソードを交えてお話します。
(長文なのでお時間あるときにどうぞ)

***

その日は17:30にみんなで"さよなら"をしてきっちり退社し家路につきました。
夕飯までの時間を家で寛いでいると、長男(高1)から妻の携帯に電話がかかってきました。
「部活が終わったから迎えにきて」との事。
普段息子は学校へ片道約7~8キロを自転車で通ってます。(ちなみに私も上谷刈にある会社までチャリ通です)
雪は少しちらついていたものの道路が凍っているわけでもなし吹雪いているわけでもない、何より私がチャリでさっき帰ってきてます。

妻はちょうど夕飯支度で忙しく、早く帰ってきた私に白羽の矢が立ちました。
部活で怪我でもしたのかと思って電話を変わり

私「どうした?チャリで帰って来れないの?」と聞くと
長男「さみーじゃん」
・・・1月だ。そりゃ寒いに決まってる。
私はいっしゅん迷ったが心を鬼にして「甘えるな。帰って来れるだろ?」と切り返しました。
長男「はぁ?・・・」
すかさず私「迎えには行かない。俺だってチャリで帰ってきたし、第一・・・」「ブチッ」電話が切れた。。
たぶん話しても無駄だと思ったか、めんどくさくなったか、とにかくこの年頃の子供は扱いがデリケートです。

私のきびしい姿勢が正しく伝わったか伝わらなかったか。
とにかく「簡単には迎えにはいかない」という教育方針をつらぬく形が実行されました。
「切られたよ」と言いながら携帯を妻に返すと意に反して「迎えに行ってあげればよかったのに・・・」という言葉が返ってきました。

私は一瞬「?」と思いましたがここは意見のすり合わせが必要な場面なんだなと思い聞くことにしました。
妻が言うことには
「子供が甘えてくるのは今しかないんだよ。甘えてきてくれる時ぐらいこたえてあげても良いんじゃないの?
それが親が子供にしてあげられるやさしさなんじゃないの?」
聞けば妻も学生時代はかなりハードな部活に所属し夜遅くなったときは親に迎えに来てもらっていたらしいです。
その時に感じた安心感は子供心なりに癒しにもつながっていたとのこと。


***

なるほど、親にしてもらった良い思い出や体験は自分の子にもしてあげたいという思いとともに引き継がれるのだなと思い
自らに照らし合わせて考えてみました。
自分も高校時代は地域のクラブチームで活動していたし迎えに来てもらったことも少しはあります。
がしかしウチは厳しいほうだったと思います。
よほどの事情がないと迎えに来てもらえなかったし、呼んでも来ないと思っていたから迎えに来てもらう発想自体はじめからなかったし。
それに今ほど電話が身近になかったし・・・。

そのおかげかどうか知らないが大人になって"暑い・寒い"、"順番を待つ"、"人の意見を最後まで聞く"(頭に入ってるかどうかは別にして)、
"すぐ感情的にならない"、"病気になりにくい"(これは違うか・・)等まわりが割とすぐ根をあげちゃうような事も
あまり苦にせず耐えるみたいな能力が高いほうだと自負しています。

なので私のやさしさの基準は、少々つらい事も(お迎え断る私もつらいけど)できるだけたくさん頑張る経験をして
将来起こるであろういろんな荒波にも耐えうる忍耐力を身に付けてもらいたいという"思い"なのですが

夫婦とは生まれも育ちも価値観も違う。
今は時代も違う。
「よほどのことがない限り・・・」の"よほど"のサジ加減も変わってきているのでしょう。

妻との意見の相違は平行線のまま、妻は迎えに行く。私は行かない。私が家にいる時は私が夕飯の支度を引き継ぎ、妻が迎えに行く
という形になりました。(要するに迎えには行くんです。。)
どっちの価値観が正しいか正しくないかではなく
夫婦とはこうやって子供の教育方針やお互いの価値観をすり合わせ続けていくものなのでしょう。
子供にとってはいい迷惑ですが・・・

***

今回の件で、私はこれまで本来するべき夫婦間の価値観のすり合わせを怠ってきたことを実感しました。
夫婦や家族間において価値観のすり合わせを丁寧に時間をかけて向き合い考えるのは、そこに表面だけではない
時間が証明してくれる正直な心のふれあいとかぬくもりみたいなものを感じたいからなんだと思います。

それは私たちが家づくりにおいて無垢床や自然素材にこだわる理由。

「表面だけのハリモノとの違い、時が証明してくれる正直な材料の美しさやぬくもりを大事にする」考え方と似ている気がします。

ノー残業デーによりできた夜の時間は良くも悪くもそんな意見交換ができる機会が増えたことを意味します。
こういう時間が取れるようになった働き方の改善・改革に積極的な会社の理念をみんなで大事に育てていきたいと思っています。

***

その日、自転車で帰ってきた長男と普通に風呂に入り
正月からハマっているFFⅤ(ファイナルファンタジー5)の攻略話で盛り上がりました。

子どもへのやさしさの基準ってどこにあるんだろう、、なんて事を考えながら
妻とはもうちょっと話を深めておけばよかったなぁなどと思うのでした。(←きっとウザがられるんだろうけど・・・)


次回は零のすまい手さん宅を訪問した時に感じた
「すまいの中に居場所をつくる」ことについて考えてみたいと思います。