暮らし人
eps.24 土間リビングで趣味を愉しむ

eps.24 土間リビングで趣味を愉しむ

自然の暖かさを感じながら暮らす

キンと冷え込んだ冬の日。久しぶりの雪がちらつく中、太白区のI様邸を訪ねた。薪ストーブは焚かれていないものの、建物自体がほんのり暖かい心地がした。「木の家って暖かいんだなって、住んで実感しています」と二人が笑顔を見せてくれた。

「自然素材と塗り壁で家づくりをする零のことをラジオで長年知っていて、初めて展示場に行ったとき、実際の雰囲気の良さと木の家の心地よさを感じました。出会ってからはトントンと話が進んで。冬のストーブをどうしようか悩んでいたら、展示場の宿泊体験を提案してもらえて、そこで薪ストーブを入れたいと決断しました」と教えてくれた。

 

私たちらしい土間リビングの家

二人の家の希望は、「自分たちの趣味を活かせる家」だった。夏は玄関土間でキャンプ用品をお手入れしたり、冬は薪ストーブで暖まりながら暮らす家。そんな要望を伝えて、設計者から提案されたのは、木の床より土間が広い、土間リビングのプランだった。「最初はその広さに驚きましたが、土間の寒さも感じないし、色々な道具の手入れもできて使い勝手が良いです!もともとアパートで使っていたソファも捨てずに使えるように、土間の幅を調整してくれたのも嬉しかった」とご主人。庭にある薪棚は、DIYで作ったという。「友人で薪棚を作ったことがある人がいて、一緒に作りました。薪の調達方法とかも友人に教えてもらったりして、いろんな人の力を借りながら暮らしています」

 

家族を感じ、季節を感じる

I様邸の特徴は、斜めに配置されたキッチン。「キッチンからの目線を大事にしたい」との想いからだった。「みんなが居る方に顔を向けて会話もできるし、テレビも薪ストーブの炎も窓越しの景色も楽しめて、居心地がいいんです」と奥様。「キッチンや洗面台は見せる収納棚にしてもらい、ものを置きすぎないように気を付けています。今は、食器の色を全部黒に統一したいなって思っていて」と、これからの暮らしの楽しみを教えてくれた。
ご主人は、「何かシンボルツリーになるものを1本植えようと提案を受けて、玄関の脇にキンモクセイを植えたんです。秋になって花が咲いて、すごくいい香りで秋を連れてきてくれて。モミジも、季節によって葉が茂って、色づいて、散って。家の庭で季節が感じられるのがいいなと思って。家だけ建てて、庭に何もないのは寂しいと思う」と話してくれた。

 

趣味も楽しむ、暮らしも楽しむ

自宅に友人をよく招くという二人。「“暖かい!”“木の香りがする”と言われるのが嬉しいです」と奥様。ご主人は、釣りやスノーボードなどアクティブな休日を楽しんだ後、家でゆっくり過ごすのが至福の時なのだそう。「深夜の2時から釣りに行って、午前中には帰ってくる。自分の趣味も楽しみながら、家族の時間も大事にするのが、夫婦円満の秘訣です」と、にっこり笑顔で教えてくれた。

Data

所在/仙台市太白区
設計/小野 幸助(一級建築士)
敷地面積/54.56坪
竣工/2019年8月
構造/在来工法
延床面積/29.45坪

その他の暮らし人

暮らし人一覧へ戻る