
心を寄せていただければ幸いです。
お疲れ様です。
疲れてないけど。
様々なリスクがあり、現在もネットにいろいろ書かれていますが、あえてブログに書きます。
先日の台風で零の家の住まい手さんが被災してしまいました。
それも、床下(上)浸水とかのレベルではないほどの。
崖崩れです。
元々の土地を支えていた擁壁ごと崩れてしまいました。
まだ調査中ではありますが、この団地は50年以上前に造成されたとのことで、
東日本大震災の時にこの辺り一帯を国の補助事業で仙台市が擁壁の補強工事をしておりました。
その工事の報告書などもあり、それならば安心だということでこの土地を購入され、
零の設計施工で建築させて頂いたのが2年弱前です。
最初に発見したのは工事を担当した弊社及川くん。台風の後なのでスタッフみんなで心配なところを手分けしてパトロールしていたのですが、そのパトロールの早朝に発見しました。
住まい手さんは泊まりで留守で無事。連絡がついたのはその数時間後でした。
すぐに近くのマンションを手配させていただき、荷物を移動。
その後も市や県と協議をしたりいろんな方法を考えましたが
建築屋として何もできないのがとても悔しいです。
ネットでは憶測でいろいろと様々に書かれておりますが、住まいてさんの暮らしをつくるのが我々の仕事。
なんとも言葉にできません。
最も悔しいのは火災保険が降りないことです。
一体なんのための保険なのか。やるせないです。
広範囲に被害が広がった場合は大震災の時のように国や自治体で救済措置が行われるイメージですが、
被害が仙台市で唯一の全壊一軒だけなのでその救済措置も床下浸水などと一緒の一律300万円だけだそうです。
住宅ローンが何千万円もまるまる残っています。
その後も雨が降るたびに崖が少しずつ崩れていきます。
砕石を入れたり、コンクリート吹き付けをしたりできないものか。
いろいろ話し合いましたが結果はダメでした。
建築屋として無力を感じます。
何かできることはないのか?
いろいろ考えましたが、義援金を集めることくらいしか今はできません。
嬉しかったのは零の経営指針発表会でご報告させていただき、
取引先や零の会の皆さんに想いを会長と二人で壇上から語らせていただきましたが、
みなさんたくさんの義援金をいただきました。
職人の会「零の会」の貝山会長(零の家の住まい手でもある)は
「零の家の住まい手はみんな仲間だべ!」
と俠気の義援金を一番乗りで振り込んでくれました。
バイトの子までがバイト代を全額入れようとしてくれた事には本当に心が震えました。
社員の若い子たちも安い給料の中から。本当に気持ちがある人たちが集まった会社だと、嬉しくなりました。
その後、話を聞いた住まい手さんたち皆様からも続々と義援金が。
本当にありがたい話です。
有難うございます。お一人お一人お礼ができないことをお詫びいたします。
微力は無力ではないことを感じているので、ここにリンクさせていただきます。
他にもたくさん被災された方がいるのは重々承知の上です。
(それら被災された方には大変恐縮です。申し訳ありません。)
*ご本人の許可をいただいております。
ブログが炎上したり、屈折した情報が拡散したりといろいろ経験しているので、
今のところ公開ページではありません。
それならこのブログで公開することも?というリスクはかなりありますが、
一人でも多くの人に届いて欲しい気持との間で悩んでいます。
<ご入金方法>
■現金でのご寄付の場合
建築工房零 本社2階窓口にて受付
■銀行振込でのご寄付の場合
七十七銀行 長命ヶ丘支店(276)
普通預金5527287 職人の会零の会 会計 小野亜弥
※法人でご寄付いただける場合は、経理上は、全額損金計上となり、税務上は各社様の寄付金控除に応じた取り扱いとなります。
* 追記
PayPayのやり方をいろいろ調べてもらったんですが、結果的にダメでした。。。
もし被災した住まい手さんに寄り添って頂けるならば、
少額でも構いませんのでぜひご協力をお願いします。
また、お気持ちを組んでいただいて、
ネットなどで匿名の心ない書き込みがこれ以上増えないことを心から祈っております。
このブログを非公開にしなければならないようなことがまた起きないように皆様ご協力お願いします。
参考までに朝日新聞の記事を載せます。
よろしくお願いします。
代表取締役社長
一級建築士 小野幸助
消費型の家づくりと化石燃料依存からの脱却を志し2005年に(株)建築工房零を設立。以来、社是「地球と暮らそう」を具現化する事業を、自然素材と自然エネルギーを利活用する家づくりを中心に展開。震災後更に、自然エネルギー推進活動に全力で取り組んでいる。
