
スキップする汗と涙の家。
お疲れ様です。
もちろん疲れてないけど。
昔からの知り合いが結婚して家を建てることに。
一緒に探した土地は東側の道路から2m程高くなっている見晴らしのいい土地。
東側には崖下に絶景が広がる。
しかし、普通に建てたら南の目の前の家の背中を見ながら暮らすことになる。
考えました。
おのこうすけ、考えました。
ガレージがご希望だったので、敷地下、道路と同じレベルのガレージの上にリビングを配するプランにして、
空中に浮いたリビングにすれば、南の隣家もかわして南と東に絶景を望めるリビングにできる。
これならいける。
・・・・しかし問題が。
予算がこれではオーバーする。
どうすっぺ。
しかし、これはいいプランだ。悩む。
・・・・強行でプレゼン。
・・・・・ドキドキ。
・・・・・どう?
・・・・どうなのよ。。。汗
・・・・・・・やった!!!すごく喜んでもらえた!!
・・・・しかし。
・・・しかし予算の壁。
どうしよう。。。。
「すごくいいプランだけど、やっぱり予算が無理なので、空中リビングは諦めます。
違うプランをお願いします。」
・・・・・・・涙
・・・・だよね。
再プランを考える。
・・・・考える。おのこうすけ考える。
悩む。
・・・・・ガレージの上に見晴らしデッキを作り、リビングから出れるようにしよう。
気持ちいい見晴らしデッキができる!
・・・・・しかし。
・・・・・・しかし、考える。
見晴らしのいいデッキは気持ちいい。確かに気持ちいい。
しかし、デッキに出てご飯を食べる。くつろぐ時間は一年のうちどのくらいあるだろうか?
その特別な時にしかこの絶景を楽しめないのか。
・・・・なやむ。
住まい手さんの希望は予算を下げて空中リビングを諦める。
しかし、毎日の大切な時間を過ごすリビングが気持ちいい暮らし。
本当に住まい手さん家族にとって幸せなのはこっちではないか。
意を決して連絡。
「本当に幸せなのは最初の空中リビングのプランだと思うんです。」
・・・・・「・・・・・・・・・・小野さんありがとう。そうだよね。そうですよね!」
!!!!!!!まじか!
自分に嘘をつかなくてよかった。
かくして空中リビングが出来上がる。
スキップフロアにして、リビングから寝室や趣味の部屋につながり、
趣味の部屋からはリビングやガレージにつながる。
やった。ねらいどおり。
(・・・写真ではなかなかつたわらんな。。)
・・・・・・さあ、予算がオーバーだ。
どうすっぺか。
・・・・悩む。
外構・庭の予算が犠牲になる。
ここを我慢して空中リビングを手に入れる!
・・・・しかし、、、、庭は大事。
どうすっぺか。
よし。金をかけずに知恵を絞る。
廃材や激安の植木、普通は仕上げ材に使わない道路の下地に使うガンズリ石(安い!!)を大量に現場に運ぶ。
休みの日に汗をかく。
見かねた大工さんが手伝ってくれる。いい人だ。ナベさん。いつもいい人だ。
住まい手さんも、担当の及川も、今年広島に帰る和磨も、新人の星ぼーやも休みなのに手伝いに来てくれた。
石を運んでくれた同友会の仲間も、アプローチのコンクリート打ちをしてくれていた仲間も手伝ってくれて、
なんと1日で廃材の枕木と石と植木を使って激安で庭を仕上げる。
植木は自分でユニックを運転して運ぶ。
かくして知恵とセンスと努力で庭ができる。
がんばった。
みんなで頑張ったぜ。
・・・・・・というわけで、明日から三日間、見学会です。
場所は零の近く、青葉区の双葉ヶ丘。
「予約制なので気をつけて!!」
「見晴らし台の家」完成見学会の情報はコチラ
是非お待ちしております。
汗と涙と知恵とセンスでできた感動の家です。まじで。
おしまい。
代表取締役社長
一級建築士 小野幸助
消費型の家づくりと化石燃料依存からの脱却を志し2005年に(株)建築工房零を設立。以来、社是「地球と暮らそう」を具現化する事業を、自然素材と自然エネルギーを利活用する家づくりを中心に展開。震災後更に、自然エネルギー推進活動に全力で取り組んでいる。
