
スイッチとコンセントのない家
おつかれさまです。
つかれてないけど。
オノ@零です。
毎日あったかいですね。
零では
「コンセントとスイッチのない家」
を作っています。
実際に数棟出来上がってもいます。
こんな事を書いたら
「竪穴式住居?」
なんて言われましたが(笑)、
そんなことではありません。
ちゃんと電気を使います。
まず、その前に我々の「想い」があります。
1
100年以上使う家に、30年しか持たない電線を家の中に埋め込むのは如何なものか。
2
零ではリフォーム・リノベも多いが、間取りを変えて使えなくなる照明やスイッチ、コンセント。
3
家づくりの失敗ランキング1位=コンセントの位置と数。それによって不安から増え続けるコンセントの数。
石澤くんが調べたところによると、30年前からコンセントの数は3倍、総電線の長さは6倍にもなっているとのこと。
家づくりの打ち合わせの「電気配線」に関する打ち合わせ回数・時間の多さ=コスト
この三つをどうにかしたい。
そう思って数年前からチャレンジしていました。
まずスイッチですが、電線を壁の中に引っ張って、ボックスやプレートをつけて配線して・・・・・・
と、コストは数千円かかります。
しかし、今はリモコン式の電球とリモコン本体も千円ちょっとで購入できます。
リモコンなら、部屋の間取りがいくら変わっても問題ありません。
部屋の好きなところに付けられます。移動もできます。
次に照明ですが、ライティングレールを利用しています。
これならどこにでも好きに照明を追加できます。
スイッチがないので、常時電源供給しています。
最後にコンセントですが、ダクトレールが常時電源供給なのでそこから電源を取れます。
でも、照明用に位置が高いので、写真の右側のように少し工夫をしてみました。
もちろん家中好きなところに移動できます。
部屋の模様替えにも対応しますね。
つまり、家にはスイッチもコンセントも付いていませんが、
家の中にはちゃんとあります(笑)
他にも色々工夫をしています。
初めてそれで作った家の住まい手さんは
「とても便利!」
と、喜んでもらえました。
新築はもとより、リフォームリノベーションだともっと効果を発揮しますね。
先駆的に取り組んでいる木造ドミノ住宅とか、他社さんも参考にさせていただきましたが、
ある程度ここまで完成形に近づいてきました。感謝。
(おそらくここまで完成させたのは零が業界初だと思います。・・・・ちがう?)
上記3つの想い(理由)から、これは10年後には日本・世界の標準になると思っています。
そうなると、もっともっと家が自由になる。
そう感じています。そうなったらいいな。
どうでもいいけど、こう言ったイノベーションって、いつも工務店からです。
専門家である電気屋さんから生まれるべきだと思うんですが。
雨水トイレとか、この電気とか、
電気屋さんや設備屋さんがイノベーションを一番起こせる技術と知識があると思うのですが。。。
先日同友会の青森の設備屋さんにそう話したら
「工務店に「勝手な事するな」と怒られてしまうので・・・・」
と言われてしまいました。
もっと自由にイノベーションを生み出せる業界にしないとな、、、って、感じました。
おしまい。
代表取締役社長
一級建築士 小野幸助
消費型の家づくりと化石燃料依存からの脱却を志し2005年に(株)建築工房零を設立。以来、社是「地球と暮らそう」を具現化する事業を、自然素材と自然エネルギーを利活用する家づくりを中心に展開。震災後更に、自然エネルギー推進活動に全力で取り組んでいる。
