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杜づくり

杜づくり

代表取締役社長
一級建築士 小野幸助

お疲れ様です。
疲れてないけど。

零の外周り工事をお願いしている仲間が、同友会の「経営指針をつくる会」を受講しています。
その中で、庭の役割・意味などを一所懸命考えてくれています。

庭の役割ってなんでしょうか?
意味なし?
贅沢品?
手間がかかる厄介なもの?

最近は1区画を二つや三つに割って、敷地いっぱいに建売住宅を建てることが多く見られます。

駐車場はコンクリート。わずかな境界との隙間もコンクリートまたは砂利。
植物は全く見当たらないし、庭もまったくありません。
(最近はゆえに屋上庭園も流行っているようですね。)

家の中は外界と強く遮断され、
家の中の快適性が追求されているようです。
外が、
雨だろうが晴れだろうが
夏だろうが冬だろうが
昼だろうが夜だろうが
とにかく室内が一定。

これが豊かさの基準なようです。

こういった家づくりを否定するつもりはありません。
これはこれで社会に対して一定の価値を提供しているので、
だからお客様が購入し、街並みの一部となっているのでしょうから。

ですが、私は寂しいです。
街はコンクリートの無表情。
夏の街は室内でなければエアコンの排熱やコンクリートで暑くて生きていけないくらいになり、
隣に誰が住んでいるかもわからない。わからなくても生きていける独立した便利な社会。

私たちは外からやってくる気持ちの良いものを大切にする暮らしを提案していきたいです。

先日、住宅地の中に杜をつくりました。
そこに暮らす三家族と近くに住む人達でBBQをしながら楽しんでくれたとの事。

eps.09 丘の上でともに暮らす

杜の都仙台の語源。
(街路樹ではないそうです。)
『杜』は『森』と違うらしいです。

杜くらし はじめました。

気持ちのいい家と地域をつくっていきたいです。

そんなわけで、今週の設計塾です。
テーマは土地と間取りの関係。

すまいの設計塾「土地と間取りの関係&資金計画」

みなさんお待ちしてます。

おしまい。

代表取締役社長
一級建築士 小野幸助

消費型の家づくりと化石燃料依存からの脱却を志し2005年に(株)建築工房零を設立。以来、社是「地球と暮らそう」を具現化する事業を、自然素材と自然エネルギーを利活用する家づくりを中心に展開。震災後更に、自然エネルギー推進活動に全力で取り組んでいる。

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