
重み ~手付金~
こんにちは。
ゼロノワ不動産こと不動産事業部 高山です。
昨年の夏ごろから買取のご相談を受けていた物件が、先日ご成約になりました。
いつも丁寧にご自宅でもてなしてくださるほんわかしたご夫婦で、本題以外のお話をお伺いするのも毎回楽しみで。
ご売却にあたりとても重要な「その物件の境界杭がちゃんとすべてあるのか」を調べるため、
売主さんと一緒に草や土を分けながら「あ! ありましたねー!」「よかったー!」と探したり・・・思い出がたくさんあります。
↑上からのぞいていただけでは見つかりにくい境界もある。
買取をご希望されるにあたってはご事情も複数あったのですが、
「どんな方なのかわからない方にお譲りするより、零さんに使っていただくほうが良いから」と言ってくださったのが嬉しかったですね。
その売買契約も、売主さんのご希望でご自宅にお邪魔し、重要事項の説明から行いました。
宅建士証をテーブルに置かせていただいて・・・と始まるんですが
旦那様が「ちょっと失礼」と手に取られ、まじまじと・・・(写真があるので恥ずかしい笑)
宅建士証の提示で、お手に取っていただいたのは初めてでした笑
事前の打ち合わせで一通り概要説明差し上げていたこともあって、大変スムーズかつ和やかに契約は進み、
お名前を書いていただき、押印、手付金をお支払い、となります。
高山「それでは、手付金のご確認をお願いします。」
事前に、契約時に手付金をお持ちしますとお伝えはしていたんですが、
なかなかの金額(売買金額の5~10%であることが多い)なので「おぉ・・・」となる売主さん。
一枚一枚、テーブルの上で旦那様がトランプのように並べていく姿に、奥様大爆笑。
「私たち、現金をかっこよく(お店の店員さんのように)数えるのできないのよ~。それにしてもあなた、、、のんびりね!」
と。。。笑
私も思わず笑ってしまいました。
照れながら数えてくださった旦那様。
「いまどき珍しく、堅い商売ですね。現金でのやり取りが普通なんですか?」
そう尋ねられ、確かになあ、と。
このキャッシュレスの時代に、不動産業界は手付金に関しては「現金持参」がほとんどです。
これは、「契約日当日にお支払いが原則」だからで、土日にご契約、ということが多い不動産売買では、
振込だと当日にならないからなんですね。
もちろん、振込みすることもできますが、極端な例を挙げると「事前に振り込んだ」場合、売主がそのまま行方不明になってしまうなどのリスクも考えられるため、特別な希望がなければ当日現金というのが慣例です。
「でも、こうして自分の手で数えると、やっぱり重みがあるね。今日はありがとう。」
長年住んだ愛着のあるご自宅のご売却には、いろいろな思いがある方がほとんど。
大切な物件を譲っていただく、その重みを忘れないようにしなきゃいけないですね。
調査~査定、何度もお邪魔してお打合せをし、契約になった売主さんご夫婦。
遠方への転居が決まっていてのご売却のため、その時期が近づいてきているさみしさはありますが、
今後も引き渡しまでしっかりと努めてまいります。