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風の設計/通風・換気計画
 
風の流れ 欧米の家が外部との「壁」を強固にするのに対し、アジア・日本の家づくりは四季のある外部との「つながり」を重視する。
欧米の窓が押し出し窓などの閉鎖的な窓で、開口面積も小さく「閉まっているのが基本で時々開けることもできる」のに対し、アジア・日本の窓は引き違いが多く「開いているのが基本で時々閉めることができる」である。
 ゆえに、日本の家づくりにおいては通風・換気計画においては自然換気を主に考える。もともとすべての換気を機械と電気エネルギーに頼る必要はないようにも思える。
 
 宮城・仙台地区を例に取ると、夏は南南東から冬は北北西からの風が季節風となる。わかりやすく言うと、夏は泉ヶ岳へ、冬は泉ヶ岳からの風となる。
 ゆえに、効率の良い通風・換気を考えるならば、南北に採風用の窓をとることが理想的である。かつ、ただ窓をとるだけでなく、入口と出口を意識する。入口だけまたは出口だけでは風は通らない。
 内部の建具は「開いているのが基本」の引戸を基本とする。


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また、入口の近くの別な開口があると風がショートカットして奥まで通らないこともあるので注意。








 
 南の窓は採光用の大窓をそのまま利用すればよい。問題は北の窓である。
 「外に閉じて中に開く」の基本で考えると北側の壁は意図して閉じることが多い。その場合は最小限の開口面積で最大限の効率を求めるために、滑り出し系の窓を検討する。
 滑り出し窓は引き違い窓が窓面積に対して1/2しか開口できないのに対して、100%近く採風できる。押し出し窓と似ているが、数センチしか開かない「閉じているのが基本」の押し出し窓とは採風効率が格段に違う。開いたガラス部が風の流れを誘導する整流板の役割をし、ベルマウスの効果も得られる事が大きい。予算が許せばぜひ採用したい。 

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間取り上、どうしても通風がとりにくい場合がある。たとえば、右図にある洗面脱衣室は湿気がこもる場所で、ぜひとも通風換気をしたい。
 その場合にうまく利用したいのが高窓だ。リビングと洗面脱衣室の間の壁の天井近くに採風用の高窓を設ける。




 

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夏の熱い時期に重宝するのが地窓。
地面を這うように流れる風は人の体に直接触れるので心地よく、床の温度も奪ってくれる。

 







暖かい空気は上に昇る性質を利用した高低差換気は夏に特に有効。煙突効果により腰屋根から熱気を排出したり、妻壁の高いところに排気口を計画する。
その場合の吸気は低いところから取り入れたい。
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 風を取り入れる窓のすぐ外に直射日光で温められたコンクリートテラスなどがあると熱い空気が悪戯に室内に流入する。庇や水打ち、簾なども有効だ。落葉樹などの植栽やヘチマのグリーンカーテン・ブドウ棚等を利用すると植物による日陰や蒸散作用を利用することができる。冬には葉が落ちれば貴重な冬の暖かい日差しは取り入れられる。
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