■わたしたちの暮らしを包み込む「無垢の木」
私たちは、木を、「やわらかい」「あたたかい」「やさしい」と感じることがよくあります。これは、木の細胞が中空の状態であることによるもので、その多孔性ゆえ触れたときにやわらかさや温かみを感じるのです。また、その無数の穴が空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで湿度を調節してくれる機能も備えています。この機能は、もちろん合板や新建材では、期待できません。生きている無垢の木が一番なのです。
■割れ、反り、縮みは生きてきた証拠
ではなぜ、無垢の木を使わない合板や集成材、石油化学製品の家が多いのでしょう。その答えは、割れや反りなどの無垢の木の動きを、クレームにつながる厄介者としか捉えられなかったからだと推測できます。木はいくら乾燥していても、季節や使用環境によって、割れ、反り、捻じれなど、多少なりとも動きを見せます。これは、無垢の木を使う以上あたりまえのことですし、けっして支障のあるものでもありません。本来、木を扱う職人たちは、この動きを予測して感覚的に調節しながら加工していくものなのです。
私たちには、木の本質について、きちんとご説明する責任があります。そうしたうえで、無垢の木と自然素材で家をつくります。なぜなら、その難しさを引き受けてでも余りある気持ちよさと、時を重ねるごとに深まっていく美しさに、大きな魅力を感じるからです。
■土や漆喰も、優れた家の材料です
私たちのつくる家は、室内の壁に、漆喰を使います。その理由は、ビニールクロスやボンドで練られた他の左官材料と違い、体に害がなく、木材のように調湿機能がある点、空気にふれることでどんどん硬く締まっていく点などがあげられます。また、漆喰のやさしい白は、室内を明るくし、木部を引き立ててくれる効果もあるのです。
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