暮らしのゾーニング

暮らしのイメージを共有する

 あたり前のことですが、プランニングの素は、住まう家族が「どんな暮らしをしたいのか」にあります。そのために、家族みんなが想い描く暮らし方を話し合い、整理していく。この想いや価値観を共有していくことが、家づくりには不可欠だと考えます。今いる家族だけではなく、未来の家族のこともしっかりと考えていく必要があるのです。

環境を読み解く

 建物のプランを描くためにまず必要なことは、土地と周辺環境の検証です。季節の太陽と風の動き。接道の状況とアプローチ。隣家や通行人からの目線。自分たちから隣家や通りに向けられる目線。そこから見たい景色。さらには「匂い」や「音」など、目に見えないものまで検証していきます。
 「プライバシーの確保」と「日当たり・開放感」との両立がひとつのポイントになってきます。

三次元で暮らしを描く

 頭の中のイメージを形にするために、大まかなゾーニングを描き、暮らしの場面をどんどん鮮明にしていきます。ここで大切になるのが、ゾーニングを二次元つまり平面でとどめないことです。光と風の流れ、家族のつながりを大切に考える家づくりでは、三次元でのゾーニングが重要。建物単独ではなく、隣家や外とのつながりをイメージすることも忘れてはいけません。

構造を踏まえ、プランへ落とし込む

 描いたゾーニングをもとに、ラフプランに落とし込んでいきます。「構造」の原理を頭に置きながら暮らしのイメージを醸成させていくのがこの作業です。構造を無視して好き勝手に間取りを配置していくのは、危険なこと。構造と間取りが素直な関係にあることは、いい家の条件だと言っても過言ではありません。